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大型ディスプレイ向け200W電源ソリューション、 STマイクロエレクトロニクスがプログラム済み評価ボードを提供開始

公開日:2021/09/18 07:30

カテゴリー:記事

STマイクロエレクトロニクスがLED/有機ディスプレイ向けの200Wデジタル電源及びアダプタの迅速な設計に貢献する評価ボード、「STEVAL-NRG011TV」を発表した。高機能なパワーエレクトロニクスの制御を行えるパワー・マネジメントIC、「STNRG011」を搭載した評価ボードとなっている。
こちらの評価ボードはエネルギー効率と、スタンバイ電力において、最難関であるエコ設計規格を上回る性能を実現している。

STNRG011

STEVAL-NRG011TVのベースとなっているSTNRG011には、8bitCPUサブシステム、PFCやLLC SMED(event-driven machines)等のコントロール・ロジックA/Dコンバータ、高電圧起動回路、パワー・マネジメント、保護回路等が搭載。
プログラマブルにパワーエレクトロニクスの制御が可能なICだ。
I2Cインターフェースを使用して、外部のEEPROMとの通信、遠隔モニタ、ソフトウェア更新等に対応可能。
基板レイアウトの簡略化と小型化に貢献できるよう20ピンSO-20パワー・パッケージで提供されている。

STEVAL-NRG011TVについて

STデジタルPFC(力率補正回路)および、LLCコンバータ「STNRG011」をベースとして動作パラメータの設定、調整により性能の最適化が可能となった本製品は、デジタル制御アルゴリズムがコントローラのROMに予めプログラムされているため、不揮発性メモリ(NVM)にパラメータのサンプルも最初から保存されているのため、コーディングが不要となっている。

 STEVAL-NRG011TVはテレビのコントローラとオーディオ・サブシステム用の電源として12V/4Aの安定した出力を提供し、LEDバックライト向けに65/25Aの出力も備えている。
90V〜264VのAC入力幅を備えているため、世界中の各地域の電源やアダプタに他対応している。
電力変換効率は、AC115V及び230Vで全負荷時に91%の効率、無負荷時に120mW未満の消費電力を達成している。