SparkFunより販売されているRP2040を搭載したマイコンボード、SparkFun Pro Micro - RP2040が国内にてスイッチサイエンスで販売開始されました。
2021年10月現在、価格は税込1592円で、9月24日より販売開始しています。
SparkFunはマイコンボードや、マイコンボードに繋げて使えるセンサモジュールなどのデバイスを販売しています。
SparkFun製のデバイスは、赤い基板上に組み込まれている特徴的な見た目をしており、今回スイッチサイエンスより販売開始されたPro Micro - RP2040も、赤い基板上にUSB Type-Cコネクタや、”Qwiic”コネクタを搭載したオリジナリティのある製品となっています。
また、製品名に”Pro Micro”の名前が付いているのも特徴的です。
”Pro Micro”の名称は、Arduinoのマイコンの一つ「Arduino Pro mini」の性能を継承した互換マイコンボードで知られており、格安マイコンボードとしてホビー向けなどに広く普及しています。
”Pro Micro”の名を冠した「Arduino Pro mini」の互換ボードはSparkFunが提供しており、さらに”Pro Micro”の互換ボードとして、格安品などで売られている”Pro Micro”が存在し、言わば「Arduino Pro mini」の互換の互換品が広く見受けられます。
そのようなこともあり、”Pro Micro”と言えばArduino Pro miniの派生製品の様な位置づけで、主に自作キーボードなど入力機器のDIYや、単純にブレッドボードに刺してArduinoとして使える、低価格マイコンボードとして親しまれています。
一方で、RP2040を搭載した「 Pro Micro - RP2040」は、従来の”Pro Micro”とは異なり、「Raspberry Pi pico」の互換製品若しくは、継承した製品といった位置づけとなります。
RP2040はRaspberry Pi 財団より販売されている32Bitマイクロコントローラで、Raspberry Piの名を冠しており、豊富なドキュメントや安価であることが特徴です。Raspberry Pi 財団からは、RP2040を搭載したマイコンボード「Raspberry Pi pico」が販売されています。
SparkFun Pro Micro - RP2040の詳細
Pro Micro - RP2040では、電源や書き込み用のコネクタにUSB Type-Cを採用しています。また、別途センサモジュールなどの外部デバイスを接続して、Qwiicシステムを利用出来るQwiicコネクタも搭載しています。
Qwiicシステムは、I2C通信を利用して動作することが可能な、センサモジュール、アクチュエータといったデバイスを、コネクタを利用してケーブル1本で接続してプロトタイピングが容易になるシステムで、SparkFunより提供されています。
外部フラッシュメモリは、QSPI接続の16MBです。Raspberry Pi picoに搭載されている２MBよりも大容量のフラッシュメモリが接続されています。
アナログ入力は、12bitの分解能で4チャンネルに対応しています。（内蔵温度センサ付き、0.5 MSa/s、12-bit）
Pro Micro - RP2040の電源電圧は５Vで、USBコネクタより供給可能です。USBコネクタの背面には、表面実装ではんだ付けが可能な領域が設けられているため、ここから電源を接続することも可能です。（GND、D+、D-、V）
AP2112 3.3Vレギュレータを搭載しており、電源を接続するだけで、動作電圧3.3Vで使用できます。
Pro Micro - RP2040の仕様（スイッチサイエンス販売ページより引用）
Raspberry Pi財団のP2040マイクロコントローラ搭載
AP2112 3.3 V電圧レギュレータ搭載
プログラミングに使用できるオンボードUSB Type-Cコネクタ
USB 1.1 ホスト/デバイス機能
リセット可能なPTCヒューズ
端面スルーホール付きPTHパッド
20 x 多機能GPIOピン
4 x 12-bit ADCチャンネル（内蔵温度センサ付き、0.5 MSa/s、12-bit）
10 x PWMチャンネル
シリアルペリフェラル
2 x UART
1 x I2C（Qwiic互換）
1 x SPI
ボタン
ブート
リセット
LED
電源ステータス表示
WS2812 LED搭載（アドレス可能）
16 MB外部フラッシュメモリ
画像および資料の引用元
SparkFun Pro Micro - RP2040