Amberoid Media
Amberoid Media

Raspberry Pi 400が国内で販売再開される。日本語およびUSキーボードの両モデルで販売

公開日:2021/09/23 14:00

カテゴリー:記事

2021年7月末より、技適マークを掲載した日本語キーボードモデルが、国内で販売開始されたRaspberry Pi 400ですが、人気による品薄で入手困難となり国内で購入できない状態が続いていました。この度、2021年9月16にスイッチサイエンスより、技適取得済みのモデルを販売開始することが、9月17日にはKSYより販売再開されることが発表されました。
販売が確認できたモデルは、Raspberry Pi 400日本語キーボードと、Raspberry Pi 400 USキーボードで9月23日現在は単体モデルが入手可能となっています。また、どちらのモデルも技適マークを掲載しているため、国内でも安心して使用することが可能です。単体モデルの他に、OS書き込み済みのmicroSDカード、PSE認証済みのACアダプタ、HDMIケーブルなどが同梱されたスターターキットも存在しますが、現在入手は不可能となっています。スイッチサイエンスサイエンスでは今後発売すると発表しています。

Raspberry Pi 400について

Raspberry Pi 400は、SBC(シングルボードコンピュータ)であるRaspberry Pi 4がキーボードに組み込れており、パソコンのような使い方でラズパイを楽しめる製品です。ディスプレイやマウスを繋ぐことにより、手軽に使い始める事が可能です。
ARMベースのクアッドコア64ビットのプロセッサーを搭載しており、Wi-Fi/Buletoothによる無線通信、4K解像度での動画再生にも対応しています。Raspberry Pi OSを使用すれば、普段PCで行っている、インターネットの閲覧や、ドキュメントの作成・編集等にも対応できます。
学習用途としても十分なスペックとなっており、キーボードに組み込まれていてもI/Oピンヘッダが外部用ポートとして利用できるため、ハードウェアを用いたプログラミングの学習なども可能となっています。

電源はUSB Type-Cより供給します。動作電圧は5Vですが、最大での消費電力が大きいため3A以上の電流で供給が可能なACアダプタが推奨されます。また、USB PDには対応していないため注意が必要です。USB PD対応のACアダプタをご利用の場合は、接続した際に5Vの電圧で動作すればRaspberry Piの起動は可能と思われますが、動作の安定に欠ける可能性があります。また、これらのACアダプタはケーブルが別途接続する場合も多いかと思いますが、低品質のケーブルを使用した場合、Raspberry Piの消費電力が大きくなった時に電力の損失や電圧降下が発生し動作が安定しない場合があります。

外部ディスプレイはHDMI接続に対応しています。Raspberry Pi 400では、microHDMIポートが搭載されているので、単体モデルを購入した場合は、microHDMIケーブルや変換ケーブルが必要です。

9月26日現在では、各所で購入個数制限があるなど、人気は今しばらく続くと思われます。Raspberry Pi 400は、素の状態のRaspberry Pi 4よりも、かなりお手軽にRaspberry Piを使うことができる製品ですので、以前よりRaspberry Piに興味があったけど、基板むき出しの状態から起動させるまでに抵抗があった方にはスタートアップとしておすすめできる製品です。
 

画像について
Raspberry Pi 財団より引用
www.raspberrypi.org